事項 りんご新品種「きたろう」の特性
ねらい 農林水産省果樹試験場リンゴ支場の育成系統「リンゴ盛岡52号」が平成9年8月に品種名「きたろう」として農林登録され、青森県での栽培特性も明らかとなったので参考に供する。





























1 育成経過
本品種は昭和51年に「ふじ」に「はつあき」を交配し、昭和61年に1次選抜、平成元年から「リンゴ盛岡52号」として19国公立場所で系統適応性検定試験に供試された。

2 果実特性
熟 期:10月上中旬
大きさ:350g程度である。
果 色:黄色で陽光面は淡紅色に着色。
果 形:扁円形で、さびの発生がやや多く、外観はやや劣る。年によりつる割れを生じる。
食 味:果肉の硬さは中程度、肉質はややち密で果汁が多い。糖度は14%前後、酸度は0.4〜0.5g/100ミリリットル、甘酸適和で食味は濃厚である。
貯蔵力:貯蔵期間は普通冷蔵で1月下旬までである。
収穫前落果:年によりやや多い。
生産力:豊産性である。

3 その他の特性
生 態:開花はふじより3日程度遅い。
樹 姿:樹勢は中程度で、開張性を呈する。
交雑和合性:はつあき、世界一、ジョナゴールドなどを除く一般栽培品種との交雑和合性は高い。
耐病性:斑点落葉病には抵抗性を示す。
期待される効果 新品種を選択する場合の参考となる。
利用上の注意事項 収穫前落果がやや多いことから、収穫が遅くならないように注意する必要がある。大玉果にはつる割れがやや多い傾向も認められるので、中玉果の生産に努めるととともに、過熟にならないように適期収穫に努める必要がある。
担当 青森県りんご試験場 育種部
対象地域
県下全域
発表文献等 果樹系統適応性・特性検定成績検討会資料(平成7年〜10年)


<根拠となった試験結果>
表1 きたろうの生態
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表2 果実品質
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注)台木:M.26EMLA、11年生


表3 きたろうの斑点落葉病抵抗性
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